📌 この記事のまとめ
- ペアローンは夫婦がそれぞれローンを組む方式。借入可能額を大きく増やせる
- 2人とも住宅ローン控除・団信が使えるのが最大のメリット
- 最大のリスクは離婚・どちらかの離職・育休。返済が片方に重くのしかかる
- 「借りられる額」ではなく「1馬力でも耐えられる額」で組むのが鉄則
ペアローン・収入合算・連帯保証の違い
共働きが住宅ローンを組む方法は大きく3つあり、それぞれ借入額・控除・団信の扱いが異なります。
| 方式 | ローン契約 | 住宅ローン控除 | 団信 |
|---|---|---|---|
| ペアローン | 2本(夫・妻それぞれ) | 2人とも受けられる | 2人とも加入 |
| 収入合算(連帯債務) | 1本(主債務者+連帯債務者) | 2人とも受けられる※ | 主債務者のみが一般的 |
| 収入合算(連帯保証) | 1本(主債務者のみ債務) | 主債務者のみ | 主債務者のみ |
※フラット35の連帯債務型など。金融機関により扱いが異なります。
ペアローンでいくら借りられるか
借入可能額の目安は世帯年収の約7倍。単独年収より大幅に枠が広がります。
| 夫の年収 | 妻の年収 | 世帯年収 | 借入可能額の目安 |
|---|---|---|---|
| 400万円 | —(専業) | 400万円 | 約2,400万円 |
| 400万円 | 300万円 | 700万円 | 約4,100万円 |
| 500万円 | 400万円 | 900万円 | 約5,300万円 |
| 600万円 | 500万円 | 1,100万円 | 約6,500万円 |
✅ ペアローン3つのメリット
① 借入枠が大きく希望物件に手が届く ② 夫婦それぞれが住宅ローン控除を受けられ節税額が約2倍 ③ それぞれ団信に加入でき、どちらかに万一があればその人の残債が消える。
見落とされがちな3つのリスク
リスク①:離婚時に「売れない・分けられない」
共有名義かつ2本のローンが残る状態は、離婚時に最も揉めます。売却してもローンが残る(オーバーローン)と売るに売れず、どちらかが住み続けて相手分も負担する事態に。
リスク②:育休・離職で1馬力になる
出産・育児で妻の収入が一時的にゼロになっても、妻名義のローン返済は続きます。2馬力前提のフルローンは、1馬力期間に家計が破綻しやすい。
リスク③:諸費用・手間が2倍
ローンが2本になるため、事務手数料・印紙・契約の手間も2倍。借り換え時も2本同時に動かす必要があります。
⚠️ 鉄則:「1.2馬力」で組む
世帯年収をフルに使った借入は危険。妻の収入は7〜8割で見積もる、または「夫の単独年収+妻の一部」で返せる範囲に抑えると、育休・離職にも耐えられます。
ペアローンが向いている人・避けるべき人
- ✅ 向いている:2人とも正社員で長期就業の見通しがある/それぞれ控除を活かしたい
- ⚠️ 慎重に:数年内に出産・離職予定がある/どちらかの収入が不安定
- ❌ 避ける:関係が安定していない/頭金がほぼなくフルローンになる